こんにちは。カイザー人間関係研究所(KRL) 所長のつむぎです。
「いつも不安そうに見える」「話しかけると必要以上にビクビクする」「自信がなさそうに見える」――そんなおどおどしてる人が身近にいると、なぜそのような態度になるのか気になることがありますよね。
一方で、自分自身が「おどおどしてる」「もっと堂々とした方がいい」と言われ、悩んでいる方もいるかもしれません。
おどおどした態度の背景には、自信のなさや緊張しやすさ、失敗への不安、過去の経験、置かれている環境などさまざまな要因が考えられます。また職場では、返事が曖昧だったり判断に時間がかかったりすることで、周囲が「イライラする」「うざい」「一緒にいると疲れる」と感じてしまうケースもあります。
ただし、おどおどしているという一つの態度だけで、その人の性格や能力や病気の有無まで決めつけることはできません。
この記事では、おどおどしてる人に見られやすい特徴や心理、そうなってしまう原因を整理したうえで、周囲がイライラする理由、職場での接し方、自分がおどおどしてしまう場合の改善方法まで詳しく解説します。
この記事でわかること
- おどおどしてる人に見られやすい特徴
- いつもおどおどしてしまう心理や原因
- 周囲が「イライラする」「うざい」と感じる理由
- 本人の改善方法と職場での上手な接し方
おどおどしてる人の特徴・心理と原因

「おどおどしてる人」と一口に言っても、実際の性格や考えていることは人によって大きく異なります。
まずは、周囲からおどおどしているように見えやすい行動や、その背景に考えられる心理を整理してみましょう。
おどおどしてる人に見られやすい特徴
おどおどしてる人は、次のような振る舞いから「自信がなさそう」「ビクビクしている」と受け取られることがあります。
- 声が小さく、返事に自信がない。
- 相手と目を合わせるのが苦手。
- 必要以上に「すみません」と謝る。
- 何かを決めるまでに時間がかかる。
- 相手の表情や機嫌を何度も確認する。
- 質問されると慌てたり言葉に詰まったりする。
- 自分の意見より相手の意見を優先しやすい。
- 上司や立場が上の人の前で特に萎縮する。
ただし、これらに当てはまったからといって必ずしも「おどおどした性格」とは限りません。
新しい職場に入ったばかりだったり、相手との関係に緊張していたり、仕事にまだ慣れていなかったりすれば、普段は堂々としている人でも一時的に似た態度になることがあります。
いつもおどおどしてる人の心理
いつもおどおどしているように見える人は、「何を考えているのかわからない」と思われがちです。
しかし本人の中では、むしろ考えすぎて動けなくなっているケースがあります。
たとえば、次のような考えが頭の中を巡っているかもしれません。
- 「間違ったことを言ったらどうしよう」
- 「怒られたくない」
- 「嫌われたくない」
- 「こんな質問をしたら迷惑かもしれない」
- 「相手の機嫌を悪くしていないかな」
- 「自分の判断で進めて失敗したら怖い」
周囲から見ると数秒の沈黙でも、本人の頭の中では多くの選択肢を比較していることがあります。
そのため、「何も考えていない」「やる気がない」とすぐに判断するより、何を不安に感じているのかを確認した方が問題を解決しやすい場合があります。
おどおどしてしまう主な原因
おどおどしてしまう原因は一つとは限りません。いくつかの要因が重なっていることもあります。
| 考えられる背景 | 起こりやすい状態 |
|---|---|
| 自信を失っている。 | 自分の判断や発言に確信を持てない。 |
| 失敗への不安が強い。 | 行動する前に何度も確認したくなる。 |
| 過去に強く叱られた経験がある。 | 注意や質問を必要以上に怖く感じる。 |
| 人間関係に緊張している。 | 特定の人の前で萎縮しやすくなる。 |
| 仕事や環境に慣れていない。 | 判断に時間がかかり慎重になりすぎる。 |
| 疲労やストレスがたまっている。 | 普段より判断力や集中力が落ちる。 |
特に職場の場合、「本人の性格」だけを見るのではなく、職場の雰囲気や上司との関係、仕事の教え方も確認してみることが重要です。
普段は問題なく話せるのに、特定の上司の前だけ極端におどおどするのであれば、本人の性格だけが原因とは言い切れないからです。
もし特定の上司や現在の職場にいるときだけ極端に萎縮してしまい、休日や友人の前では普通に話せるのであれば、「自分の性格を直さなければ」と考えるだけでなく、今の職場環境が自分に合っているのかという視点も持ってみてください。
すぐに転職する必要はありませんが、「ほかにはどんな働き方があるのか」を知っておくだけでも、今の職場だけがすべてではないと考えやすくなります。
おどおどしてる人は病気なの?
「いつもおどおどしているけれど、何かの病気なのでは?」と気になる方もいるでしょう。
結論から言えば、おどおどした態度だけを見て病気かどうかを判断することはできません。
緊張しやすい性格や自信のなさ、職場環境、人間関係などによっても似た振る舞いは起こります。
一方で、強い不安や緊張が長期間続き、仕事や日常生活に大きな支障が出ている場合には、専門家への相談が役立つことがあります。
厚生労働省の「こころもメンテしよう」でも、不安が強く生活に影響している場合について解説されています。本人や周囲だけで病名を決めつけず、必要に応じて医療機関などへ相談することが大切です。
(参考:厚生労働省 こころもメンテしよう「不安障害」)
おどおどしてる人とHSPは同じではない

おどおどした態度と関連して、「HSPなのでは?」と考える人もいます。
HSPは、周囲からの刺激を敏感に受け取りやすい気質を説明する際に使われる言葉です。刺激の多い環境や緊張する場面で慎重になり、その様子がおどおどしているように見える人もいるかもしれません。
ただし、おどおどしている=HSPというわけではありません。
態度だけでその人の気質を決めつけることは避けましょう。
HSPについて詳しく知りたい方は、HSP女性の特徴について解説した記事も参考にしてみてください。
おどおどしてる人にイライラするのはなぜ?
ここまで本人側の心理を見てきましたが、検索している方の中には、「理由はわかったけれど、それでもイライラする」という方も多いと思います。
実際、おどおどした人と仕事をすると負担を感じる場面はあります。
代表的なのが、次のようなケースです。
| 行動 | 周囲が困りやすいこと |
|---|---|
| 返事が曖昧。 | 理解しているのか判断できない。 |
| 報告が遅い。 | トラブルへの対応が後手になる。 |
| 質問できない。 | ミスが大きくなってから発覚する。 |
| 判断を避ける。 | 周囲の確認作業が増える。 |
| 必要以上に萎縮する。 | こちらまで気を遣わなければならなくなる。 |
つまり、「おどおどしていること自体」が嫌なのではなく、結果として自分の仕事やコミュニケーションの負担が増えることにイライラしている場合があります。
「本当に大丈夫?」という不安がストレスになる
「大丈夫?」と確認して「大丈夫です」と言われても、表情や声が不安そうだと、本当に任せていいのか迷います。
すると何度も進捗を確認することになり、結果として自分の仕事まで増えてしまいます。
この状態が続けば、「自分でやった方が早い」と感じるようになり、イライラするのも不思議ではありません。
気を遣わされることに疲れてしまう
相手が常に怯えているように見えると、「普通に話しただけなのに怖がられた」「こちらが悪い人みたいで疲れる」と感じることもあります。
その積み重ねから、「うざい」「気持ち悪い」といった強い感情にまで発展する場合があります。
ここで大切なのは、感情そのものを無理に否定することではありません。
「私は相手の態度そのものではなく、仕事が進まないことにイライラしている」というように、何にストレスを感じているのかを具体化すると対処しやすくなります。
過去の経験がイライラを強くすることもある
以前、おどおどした同僚や部下のフォローで苦労した経験があると、似たタイプの人を見ただけで「また同じことになるかもしれない」と警戒する場合があります。
その場合、目の前の人だけではなく、過去の嫌な経験まで重なって感情が強くなっている可能性があります。
一度「今の相手と過去の相手は別の人」と切り分けて考えるだけでも、必要以上に決めつけることを防ぎやすくなります。
おどおどしてる人への接し方と改善方法

相手がおどおどしているからといって、周囲がすべて我慢したり、常に優しくフォローしたりする必要はありません。
重要なのは、相手の不安まで背負うのではなく、仕事やコミュニケーションがスムーズになる方法を選ぶことです。
職場では曖昧な質問を減らす
おどおどしている人に対して「大丈夫?」と聞くだけでは、反射的に「大丈夫です」と答えてしまうことがあります。
そのため、できるだけ具体的に確認する方法がおすすめです。
- 「今日17時までに終わりそう?」
- 「AとBなら、どちらで迷っている?」
- 「今困っている部分を一つ教えて」
- 「ここまで理解できているか確認してもいい?」
質問を具体化すると、相手も何を答えればいいのかわかりやすくなります。
また、口頭でのやり取りで緊張しやすい相手には、チャットやメールで要点を残しておくのも有効です。
相手の態度と仕事上の問題を分ける
「おどおどするのをやめて」と言われても、本人は何を直せばいいのかわからないことがあります。
職場で改善してほしい場合は、人格ではなく具体的な行動を伝えましょう。
たとえば、
- 「ミスしたら30分以内に報告してほしい」
- 「わからないことは抱え込まず、その日のうちに質問してほしい」
- 「返事は“わかりました”か“確認させてください”のどちらかでお願いします」
と伝えれば、相手も改善するポイントを理解できます。
「もっと堂々として」「自信を持って」といった抽象的な指摘より、実際の行動を指定した方が双方のストレスを減らしやすくなります。
周囲がイライラしたときは原因を言語化する
イライラしている最中は、「この人そのものが嫌だ」と感じやすくなります。
しかし、少し具体的に考えてみると、
- 報告が遅れて困っている。
- 何度も確認するのが疲れる。
- こちらまで気を遣うことに疲れている。
- 忙しくて余裕がない。
など、別の原因が見えてくることがあります。
「人」と「困っている行動」を分けることができれば、必要以上に相手を嫌わずに済みます。
自分の感情を客観的に見る方法については、メタ認知とは?自分を客観視して心を整える特徴や高める方法でも詳しく解説しています。
関連記事:職場の嫌いな人を遠ざける方法|心理学に基づくストレスを減らす対処法
おどおどしてしまう本人が改善する方法

もしこの記事を読んでいるあなた自身が「おどおどしてると言われる」と悩んでいるのであれば、いきなり性格そのものを変えようとする必要はありません。
まずは、どんな場面でおどおどしやすいのかを把握してみましょう。
- 上司と話すとき
- 大人数の前で発言するとき
- ミスを報告するとき
- 初対面の人と話すとき
- 急に質問されたとき
場面がわかれば、その場面だけを練習できます。
最初の一言を決めておく
緊張すると頭が真っ白になる人は、その場で完璧な言葉を考えようとしない方が楽です。
たとえば、
- 質問するときは「1点確認してもいいでしょうか」
- ミスを報告するときは「先に状況を報告します」
- わからないときは「確認してから回答します」
など、自分用の定型文を用意しておくと、最初のハードルが下がります。
また、緊張しやすさや「あがってしまう感覚」について、もう少し自分のペースで学びたい方は、本からヒントを得る方法もあります。
たとえば『緊張しない・あがらない方法~リラックスのレッスン』のように、緊張との向き合い方をテーマにした本を読んでみるのも一つの方法です。人前で話すときや、相手を意識しすぎておどおどしてしまう方は、自分に合った対処法を探すきっかけにしてみてください。
小さな成功体験を積み重ねる
「明日から堂々と話す」といった大きな目標よりも、
- 今日は自分から一度挨拶する。
- 会議で一回だけ発言する。
- わからないことを一つ質問する。
といった小さな目標の方が取り組みやすくなります。
「できた」という経験が少しずつ増えると、自分の行動に対する不安も和らぎやすくなります。
一人で原因を整理するのが難しい場合
「どうして人前になると極端に緊張するのかわからない」「頭では気にしなくていいとわかっているのに、相手の顔色を見てしまう」という場合、自分だけで原因を整理するのが難しいこともあります。
そんなときは、第三者に話しながら自分の考え方や人間関係を整理してみるのも選択肢です。オンラインで相談できるサービスなら、自宅から利用できるため、対面で話すこと自体に緊張してしまう方でも検討しやすいでしょう。
また、「なぜ自分はこの場面になると緊張するんだろう」「相手の顔色を気にしすぎてしまう」と感じる場合は、まず自分の感情や思考のクセを整理してみるのも一つの方法です。
自己理解とメンタルケアをサポートするAIアプリ「Awarefy(アウェアファイ)」のようなサービスを活用し、日々の気分や考え方を振り返ってみる方法もあります。自分がおどおどしやすい場面や、そのとき何を不安に感じているのかが見えてくると、対策も考えやすくなります。
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ストレスに負けないスキルが身につく【Awarefy】おどおどしてる人に関するQ&A
おどおどしてる人を見るとイライラするのは性格が悪いのでしょうか?
イライラするという感情だけで性格の良し悪しを判断する必要はありません。相手の返事が曖昧だったり、確認やフォローが増えたりすることで、自分の負担が大きくなっている場合があります。まず「相手の何に困っているのか」を具体的にすると対処しやすくなります。
おどおどしてる人は病気なのでしょうか?
おどおどした態度だけで病気かどうかを判断することはできません。性格や緊張、職場環境、人間関係などでも似た状態は起こります。不安や緊張が強く、日常生活や仕事に大きな支障が続いている場合は、必要に応じて医療機関など専門家へ相談してください。
上司の前だけおどおどしてしまいます。どうしたらいいですか?
上司と話す場面だけ緊張するのであれば、性格そのものを変えるより、報告や質問の定型文を準備する方法がおすすめです。「状況・原因・次にどうするか」の3点をメモしてから話すだけでも、焦りを減らしやすくなります。
おどおどしてる人にはどう注意すればいいですか?
「おどおどするのをやめて」「もっと自信を持って」と人格や雰囲気を指摘するより、「報告は問題が起きた時点でしてください」「わからない場合はその日のうちに質問してください」と、改善してほしい行動を具体的に伝える方が効果的です。
おどおどしてる人の特徴と接し方まとめ
おどおどしてる人は、声が小さい、判断に時間がかかる、相手の顔色を気にする、必要以上に謝るといった態度から、自信がなさそうに見えることがあります。
その背景には、失敗への不安や自信のなさ、人間関係への緊張、過去の経験、仕事や環境に慣れていないことなど、さまざまな原因が考えられます。
一方で、周囲が「イライラする」「うざい」と感じることにも理由があります。返事が曖昧だったり報告や判断が遅れたりすれば、周囲の仕事や確認作業が増えてしまうからです。
大切なのは、「おどおどしてる人だから嫌い」と人そのものを評価するのではなく、実際に困っている行動を切り分けて考えることです。
周囲は具体的な指示や質問を心がけ、本人は緊張しやすい場面を把握して小さな行動から練習していく。それだけでも人間関係や職場でのストレスは減らしやすくなります。
相手を無理に変えようとする必要も、自分の性格を一気に変える必要もありません。できるところからコミュニケーションの方法を調整していきましょう。
本記事は一般的な心理や人間関係について解説したもので、個人の状態を診断するものではありません。強い不安や緊張、心身の不調が続き、仕事や日常生活に大きな影響が出ている場合は、医療機関や公的な相談窓口など専門家への相談を検討してください。