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フレネミーとは?特徴・心理・見分け方|職場での対処法も解説

こんにちは。カイザー人間関係研究所(KRL) 所長の「つむぎ」です。

「仲の良い友達のはずなのに、会った後はなぜか疲れる」「普段は親しげなのに、こちらがうまくいくと微妙な反応をされる」「職場では味方のように接してくるのに、陰では違うことを言われている気がする」――そんな人間関係に違和感を覚えたことはありませんか。

こうした関係を表す言葉の一つが「フレネミー(frenemy)」です。

フレネミーとは、友人を意味する「Friend」と敵を意味する「Enemy」を組み合わせた言葉で、友好的な関係と敵対的な言動が入り混じる相手を表すときに使われます。

ただし、フレネミーは医学的・心理学的な診断名として相手を分類するための言葉ではありません。「一度嫌味を言われた」「少し嫉妬された」といった出来事だけで、その人をフレネミーだと決めつける必要もありません。

大切なのは、相手の性格を断定することではなく、どのような言動が繰り返され、自分がその関係の中でどう感じているのかを見ることです。

この記事では、フレネミーの意味や特徴、よく見られる発言・行動の具体例から、心理、男性・女性による違い、見分け方、フレネミースコアを確認できる診断、職場での対処法まで順番に整理していきます。

この記事でわかること

  • フレネミーとは何か、その意味と特徴
  • よくある発言・行動とフレネミーの見分け方
  • フレネミースコア・診断の考え方
  • 職場のフレネミーから自分を守る対処法

フレネミーとは?意味・特徴・心理と見分け方

フレネミーとは何か人間関係の違和感を考えるイメージ

まずは「フレネミーとは何なのか」という基本から整理していきましょう。

検索すると「友達のふりをした敵」「味方のふりをした敵」と説明されることが多い言葉ですが、現実の人間関係はもう少し複雑です。

普段は普通に楽しく話せるのに、ある場面では嫌味を言われる。助けてくれることもあるのに、自分が成功すると価値を下げるようなことを言われる。このように、親しさと不信感が同時に存在するところが、フレネミーという言葉で表現される関係の分かりにくさです。

フレネミーとは?言葉の意味と定義

フレネミー(frenemy)は、Friend(友人)とEnemy(敵)を組み合わせた言葉です。

英語辞書Merriam-Websterでは、「友人のふりをする敵」や、友人でありながら何らかの面でライバル・敵でもある人物という意味で掲載されています。現在確認されている最古の用例は1891年とされています。(参照:Merriam-Webster「Frenemy」

ここで注意したいのは、「フレネミー=悪人」という単純な分類ではないことです。

相手自身が「この人を傷つけてやろう」と明確に考えているとは限りません。競争心や嫉妬、比較する気持ちが人間関係に混ざり、その結果として相手を傷つける言動につながっている場合も考えられます。

そのため本記事では、相手の頭の中を推測して決めつけるのではなく、実際に繰り返されている行動を見て判断するという考え方を基本にします。

フレネミーに見られやすい特徴と具体例

フレネミーを見分けるときに注目したいのは、一度きりの失言ではなく、似たような言動が繰り返されているかどうかです。

例えば、次のような行動が重なると、「この関係は少し注意した方がいいかもしれない」と感じるきっかけになります。

見られやすい行動具体例
褒めた直後に価値を下げる「すごいね。でもその仕事なら誰でもできそう」など、褒めながら水を差す。
何かと張り合ってくる仕事、恋愛、収入、家庭、持ち物などの話になると、自分の方が上だと示そうとする。
個人的なことを詳しく聞きたがる恋愛事情、家庭環境、仕事の不満など、まだ親しくない段階から深く聞こうとする。
秘密や相談内容の扱いが軽い「ここだけの話」と伝えた内容が、いつの間にか他の人へ伝わっている。
良い報告に水を差す成功やうれしい出来事を話すと、「でも大変そう」「その後が心配だね」と価値を下げる方向へ話を持っていく。
本人の前といない場所で態度が変わる本人には親しげなのに、その人がいなくなると否定的な話をする。
悪口への同意を求める「あなたもそう思うでしょ?」と第三者への不満や噂話に巻き込もうとする。

もちろん、誰でも失言したり、嫉妬したり、誰かと比較してしまったりすることはあります。

一つ当てはまっただけで「この人はフレネミーだ」と判断するのではなく、同じような行動が繰り返されているか、その人と関わることで安心感より不信感が強くなっていないかを確認してみてください。

マウンティングが特に目立つ相手については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

関連記事:マウントを取る人の心理や特徴について詳しく見る

フレネミースコアを確認できる診断

「一つ一つを見ると些細なことだけれど、積み重なると何となく苦しい」「自分の考えすぎなのか分からない」という場合は、これまでの関係を一度整理してみるのも一つの方法です。

カイザー人間関係研究所では、気になる相手との関係を複数の質問から振り返るフレネミー度チェック診断を用意しています。

診断結果として示されるフレネミースコアは、相手に医学的・心理学的な診断を下すものではありません。「どのような言動に違和感を覚えているのか」を整理するための目安として活用してください。

チェック結果だけで相手を決めつけるのではなく、実際の関係や自分の気持ちと合わせて考えてみてくださいね。

フレネミーの特徴は男性・女性で違う?

「フレネミー女子」「フレネミー男」「男性のフレネミーにはどんな特徴がある?」と気になる方もいると思います。

ただ、フレネミーという関係性を性別だけで分けて考える必要はありません。嫌味、比較、秘密を広める、相手によって態度を変えるといった行動は、男性・女性のどちらにも見られ得るものです。

違いが出るとすれば性別そのものよりも、置かれている環境や人間関係でしょう。

  • 職場:評価、昇進、成果、人脈などをめぐって張り合う
  • 友人関係:恋愛、交友関係、生活水準などを比較する
  • ママ友関係:家庭環境や子どものことが比較の話題になる
  • SNS:投稿内容や反応数などをきっかけに比較が強まる

「男性だからこう」「女性だからこう」と決めつけるよりも、その人が自分や周囲に対してどのような行動を繰り返しているかを見る方が、見分けるうえでは役立ちます。

フレネミーになる心理や原因は?

「なぜ友達のように接しながら嫌味を言うの?」「どうしてわざわざ近くにいるの?」と不思議に感じることもありますよね。

背景として考えられるものには、相手と自分を比較する気持ち、競争心、嫉妬、認められたい気持ち、自信のなさなどがあります。

例えば、親しい相手が自分より評価されたとき、「うれしい」という気持ちと「置いていかれたようで悔しい」という気持ちが同時に生まれることは、それほど不自然なことではありません。

問題になるのは、その気持ちをどう扱うかです。

自分の中で処理したり、前向きな競争心に変えたりする人もいれば、相手の価値を下げる、嫌味を言う、噂を広めるといった形で表してしまう人もいるでしょう。

ただし、外から見える行動だけで「劣等感が強い」「自己愛が強い」「この家庭環境が原因」といったところまで断定することはできません。

相手の心理を完全に分析しようとするより、自分に向けられている行動が許容できるものなのかを考えることの方が大切です。

「相手がなぜこんなことをするのか」を考え続けていると、いつの間にか頭の中がその人のことでいっぱいになってしまうこともあります。

そんなときは、相手を分析するだけでなく、「自分は何に傷ついたのか」「本当はどうしたいのか」を整理する時間を作ってみるのも一つの方法です。

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フレネミーの見分け方は表情より行動を見る

フレネミーの見分け方について、「顔つき」「目つき」「笑顔が引きつる」といった情報を見かけることがあります。

しかし、一瞬の表情や見た目だけで、その人がフレネミーかどうかを判断することはできません。

うれしい報告を聞いた瞬間に表情が変わったとしても、単に驚いたのかもしれませんし、その日の体調や別の悩みが影響している可能性もあります。

判断材料にするなら、表情よりも次のような時間をかけて確認できる行動の一貫性を見てみましょう。

  • 自分が成功したときだけ価値を下げる発言が繰り返される
  • 話した秘密が何度も他人へ伝わる
  • 本人の前といない場所で態度が大きく変わる
  • 会うたびに比較されたり、自信を失わせる発言をされたりする
  • 「あなたのため」と言いながら、選択や行動を何度も否定される
  • こちらが境界線を示しても尊重してもらえない

一度の違和感ではなく、「同じパターンが何度も続いているか」を見ることがポイントです。

職場のフレネミーとはどう付き合う?対処法を解説

職場のフレネミーとの距離感を考える人間関係

友人関係なら会う頻度を減らすことができますが、職場では仕事上どうしても関わらなければならない相手もいます。

そこで重要になるのが、相手を「やっつける」ことではなく、業務に必要な関係は保ちながら、トラブルが起こりにくい距離を作ることです。

フレネミーに狙われやすい人に決まった特徴はない

「仕事ができる人はフレネミーに嫉妬されやすい」「美人や人気者は狙われる」といった説明を見かけることがあります。

しかし、特定の能力や容姿を持っている人だけがターゲットになるとは限りません。人間関係のトラブルは誰にでも起こり得ます。

そのため、何か嫌なことをされたときに「自分が目立つから狙われたんだ」「私に原因があるのかな」と原因探しをしすぎる必要はありません。

一方で、断りにくい、個人的な情報を早い段階で多く話す、不快なことをされても我慢してしまうといった状態では、相手との境界線が曖昧になりやすいことがあります。

これは「そういう人だから悪い」という意味ではありません。自分を変えて相手に好かれるよりも、どこまでなら話せるか、どのような扱いは受け入れられないかを決めておくことが大切です。

職場のフレネミーへの具体的な対処法

職場のフレネミーへの具体的な対処法

職場で「この人とは少し距離を取った方がよさそう」と感じたら、まず次のような対応を意識してみてください。

プライベートな情報を話しすぎない

職場では、業務に必要のない個人的な情報まで共有する必要はありません。

転職を考えていること、上司への不満、同僚への愚痴、家庭の悩みなど、周囲へ広まると困る話は相手との信頼関係を見ながら慎重に扱いましょう。

「最近どう?」と聞かれても、「特に変わらないよ」「最近ちょっと忙しくて」くらいの返答で十分です。

重要なやり取りは記録に残す

仕事の指示や締め切り、重要な決定事項などは、可能な範囲でメールやチャットなど後から確認できる形で残しておくと安心です。

口頭で重要な指示を受けた場合は、「確認のため、先ほどのお話をまとめます」とメールやチャットで要点を共有しておく方法もあります。

悪口や噂話に参加しない

職場の誰かについて「あなたもそう思うよね?」と同意を求められても、安易に加わらない方が安全です。

「私は詳しく分からないかな」「本人に聞いてみないと何とも言えないね」などと答え、必要以上に話を広げないようにします。

二人だけで抱え込まない

認識の食い違いや業務上のトラブルが続く場合は、必要に応じて上司や関係者にも情報を共有しましょう。

一対一の感情的な対立にするのではなく、業務上必要な人を交えて事実関係を確認する方が解決しやすい場合があります。

関連記事:職場の嫌いな人を遠ざける方法|心理学に基づくストレスを減らす対処法

上司・先輩・同僚がフレネミーの場合

相手が同僚なら距離を調整しやすい場合もありますが、上司や先輩など立場が上の人の場合は、簡単に避けられないことがあります。

この場合も「フレネミーだから」と訴えるのではなく、具体的に何が起きているのかを整理することが重要です。

  • いつ起きたのか
  • どこで起きたのか
  • どのような発言・行為があったのか
  • 業務へどのような影響が出たのか
  • メールやチャットなど確認できる記録があるか
  • その場に他の人がいたか

繰り返される侮辱や業務妨害など、単なる相性の問題を超えて実害が出ている場合は、社内の上司・人事・相談窓口などへ相談することも検討してください。

厚生労働省の「あかるい職場応援団」でも、ハラスメントだと感じる出来事について記録を残し、周囲や会社の相談窓口、必要に応じて外部の相談窓口へ相談する方法が案内されています。(参照:厚生労働省「あかるい職場応援団」

職場の人間関係は、「会社を辞めるほどなのか分からない」「自分が気にしすぎているだけかもしれない」と迷いやすく、身近な人にも相談しにくいものです。

すぐに大きな決断をするのではなく、まずは第三者に話しながら状況や自分の気持ちを整理する方法もあります。

一人で考え続けることに疲れている場合は、公認心理師にオンラインで相談できるKimochi(キモチ)のようなカウンセリングサービスを利用する選択肢もあります。

【Kimochi】で気持ちを話してみる

フレネミーから距離を置く方法

フレネミーとの関係に疲れているなら、相手を言い負かしたり、正体を暴こうとしたりするよりも、関わる範囲を調整する方が現実的です。

  • 二人きりで会う機会を減らす
  • LINEやDMの返信頻度を少し落とす
  • SNSではミュートなどを利用する
  • 個人的な相談をしない
  • 職場では業務に必要な会話を中心にする
  • 誘いを断るときに理由を詳しく説明しすぎない

大切なのは、相手に「思い知らせる」ことではなく、自分が無理なく過ごせる距離まで関係を調整することです。

「具体的に何をすればいい?」「仕返ししたい気持ちが消えない」「フレネミーが嫌がる対応を知りたい」という方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

職場で距離を取ったり、上司や人事へ相談したりしても状況が改善せず、仕事そのものに支障が出ている場合は、「今の職場に残ること」だけを前提に考えなくてもよいでしょう。

すぐに退職を決める必要はありませんが、転職サービスで求人を見たり、転職エージェントに相談したりして、「今の職場以外にも選択肢がある」と確認しておくだけでも気持ちが変わることがあります。

今の職場以外の選択肢を見てみる

関連記事:フレネミーが最も嫌がること4選|職場・ママ友別の対処法を解説

フレネミーに関するよくある質問

フレネミーを見抜く決定的な特徴はありますか?

一つの特徴だけで判断することはできません。嫌味、比較、秘密を広める、本人の前といない場所で態度が変わるなど、信頼を損なう言動が繰り返されているかを見ることが大切です。見た目や一瞬の表情だけで判断するのは避けましょう。

「フレネミー症候群」という病気なのですか?

本記事で扱う「フレネミー」は、人間関係を表す一般的な言葉として使用しています。相手の言動だけから病気や人格を判断するための診断名として扱うものではありません。

自分がフレネミーかもしれません。やめたい場合は?

誰かに嫉妬したり張り合いたくなったりした経験だけで、自分をフレネミーだと決めつける必要はありません。ただ、友人の成功を否定する、秘密を広める、相手を下げる発言を繰り返していることに気づいたなら、まず行動を一つずつ変えてみましょう。比較したくなったときに一度会話を止める、秘密は他人に話さない、嫌味ではなく自分の気持ちを言葉にするといった方法があります。

自分がフレネミーになっていない?セルフチェック診断も、普段の言動を振り返るきっかけとして利用できます。

フレネミーになる原因は家庭環境ですか?

フレネミーという言葉だけから、その人の家庭環境や生い立ちを原因として特定することはできません。人の行動にはさまざまな背景があります。原因探しをするよりも、現在その人との間でどのような言動が起きているのか、自分がどこまで付き合えるのかを考える方が現実的です。

職場のフレネミーは無視した方がいいですか?

業務上必要な連絡まで無視するのはおすすめできません。軽い嫌味やマウンティングには必要以上に反応せず、仕事の連絡には淡々と対応するなど、内容によって分けて考えましょう。業務妨害や繰り返される侮辱など実害がある場合は、無視するだけでなく記録を残して上司や相談窓口へ相談する方法もあります。

フレネミーとは?特徴と対処法のまとめ

フレネミーとは、Friend(友人)とEnemy(敵)を組み合わせた言葉で、親しさがありながら敵対的・競争的な言動も見られる相手を表す際に使われます。

ただし、フレネミーという言葉を使って相手の人格を決めつけることが目的ではありません。

もし人間関係に違和感があるなら、次のポイントを振り返ってみてください。

  • 嫌味や比較、秘密を広める行動が繰り返されていないか
  • 本人の前といない場所で態度が大きく変わっていないか
  • 自分の成功や幸せを何度も否定されていないか
  • 相手といることで安心するより、自信を失うことが増えていないか
  • こちらが示した境界線を尊重してもらえているか

「この人はフレネミーなのか」と相手を分析し続けるよりも、「私はこの関係で安心して過ごせているか」を基準に考えることが大切です。

長い付き合いだからといって、すべての悩みを話したり、無理に親密な関係を続けたりする必要はありません。必要に応じて情報の共有範囲や会う頻度を調整し、自分が安心して過ごせる距離を探してみてください。

より具体的な距離の置き方や「フレネミーが嫌がること」「仕返ししたいと感じたときの対処法」については、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事:フレネミーが最も嫌がること4選|職場・ママ友別の対処法を解説

フレネミーかどうか判断に迷っている方は、無料のチェック診断から関係を整理してみることもできます。

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カイザー人間関係研究所 所長 つむぎ

はじめまして、心理カウンセラーで当サイト所長の「つむぎ」です。 私自身、かつて人間関係に深く悩み、自分の"声"を見失った経験から、心理学を学び、このサイト運営をはじめました。 この場所が、あなたの心が少しでも軽くなるための「安全地帯」になれたらと願っています。

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