こんにちは。カイザー人間関係研究所(KRL) 所長のつむぎです。感情が揺れ動く瞬間に寄り添いたい、そんな気持ちでこのサイトを運営しています。
小学校に入学して間もない時期に、子どもが学校に行きたくないと言い出すと、親としては本当に動揺してしまいますよね。登校拒否の小学一年生という課題は、近年とても増えている問題で、決して珍しいことではありません。理由がわからず行き渋りが続くと、いつまでこの状態が続くのか、無理にでも連れて行くべきかといった不安で、夜も眠れないほど悩んでしまうこともあるかなと思います。
私自身も人間関係や感情のメカニズムにはずっと興味があって調べてきたのですが、この時期の子どもの心は、大人が想像する以上にダイナミックな変化の真っ只中にあります。今回の記事では、小学一年生の不登校が増えている背景や、家庭でできる具体的な対策、そして少しでも親御さんの心が軽くなるようなヒントをまとめました。この記事が、あなたと大切なお子さんの歩みを支えるきっかけになれば嬉しいです。登校拒否の小学一年生という現状を、ただの停滞ではなく、お子さんの心が守りに入っている大切な期間として捉え直すところから始めてみましょう。
この記事でわかること
- 小学一年生が登校拒否になる主な原因と心身のメカニズム
- 子どものSOSを見逃さないための身体症状や行動の変化
- 家庭を安心できる居場所にするための親の具体的な接し方
- 学校や専門機関と連携して解決を目指すための具体的な手順
登校拒否に悩む小学一年生の親が知るべき原因

子どもが突然「学校に行きたくない」と言い出したとき、そこには必ず理由があります。まずは、なぜ小学一年生という時期に登校拒否が起こりやすいのか、その背景にある構造的な問題から見ていきましょう。最新の調査でも、小学校低学年の不登校は増加傾向にあり、社会全体で考えるべき課題となっています。
小1の壁や不登校の原因となる環境の変化
幼稚園や保育園から小学校への入学は、子どもにとって人生で最初の大きな転換期です。これまで「遊び」が中心だった自由な環境から、チャイムに合わせて45分間じっと座り、「学習と規律」を求められる環境へと劇的に変化します。この急激な変化に心が追いつかなくなる現象は、いわゆる「小1プロブレム」として知られていますが、実はその背景にはもっと深い心理的摩擦が隠れているんです。
未就学児のころは、自分の興味や欲求がそのまま受け入れられる「母性的庇護」の環境にいました。しかし、小学校に入った瞬間、そこは「社会の縮図」に変わります。集団の中での役割、厳格な時間管理、そして何より他者との比較や評価にさらされることになります。この質的な断絶を乗り越えるには、発達途上の子どもにとって膨大なエネルギーが必要なんですね。特に最近では、文部科学省の調査(出典:文部科学省『児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査』)でも不登校児童数は過去最多を更新しており、その中でも小学一年生から三年生までの低学年の増加率が顕著になっています。
学校という場所が「ありのままの自分」ではなく、「何をどれだけ達成したか」で評価される場所だと感じてしまったとき、子どもは自分を守るために拒否反応を示します。45分間の授業に集中することや、指定された椅子に座り続けることは、脳の抑制機能が未熟な一年生にとって、大人でいえばフルマラソンを走っているような過酷な作業かもしれません。このエネルギーが枯渇したとき、登校拒否という形でストップがかかるのは、実は心を守るための「生存戦略」だと言えるのです。
環境適応における主なストレス要因
- 生活リズムの激変(チャイムによる分刻みの行動)
- 身体的拘束(授業中座り続けなければならない苦痛)
- 評価の始まり(テストや成果物による客観的な順位付け)
親が知るべき一年生の分離不安と気持ち
小学一年生の不登校で最も多く見られるのが、保護者という「安全基地」から離れることへの恐怖、いわゆる分離不安です。入学という未知の環境への適応は、子どもの中にある根源的な不安を呼び覚まします。お子さんにとって保護者は、世界で一番信頼できる「心の港」です。その港から離れて、荒波のような学校という海へ漕ぎ出すのは、一年生にとっては命がけの冒険に近い感覚なんですね。
「お母さんがいなくなってしまうのではないか」「学校で何かあったときに誰が助けてくれるのか」という不安は、単なるわがままではありません。これは乳幼児期からの愛着形成が未熟だったからというわけではなく、むしろ新しい環境へのチャレンジに伴う一時的な退行現象であることが多いです。この不安定な時期に「もうお兄ちゃんでしょ、お姉ちゃんでしょ」と無理に突き放すと、子どもはさらに不安を募らせ、親への執着(しがみつき)を強めてしまいます。
特に朝、玄関先で泣き叫んだり、親の体から離れようとしなかったりするのは、お子さんの心が「今はまだ、一人で海に出る準備ができていないよ」と伝えているサインです。この気持ちを否定せず、まずは「離れるのが怖いくらい、お母さんのことが大好きなんだね」と受け止めてあげることが、結果的に自立への近道になります。分離不安は決して親の愛情不足のせいではなく、お子さんが「自立という大きなハードル」を飛び越えようとしている証拠だと考えてみてください。
教師や先生との関わりが子どもの心理に与える影響
学校で長時間過ごす中で、先生との関係性は子どもの心の安定を大きく左右します。保育園までの先生は、一人ひとりの情緒的なケアを最優先してくれましたが、小学校の教師はクラスという「集団の管理」や「指導」を役割として持っています。この立場の違いが、一年生にとって大きなショックとなる場合があります。
例えば、先生が他の児童を注意している声を聞いて、自分まで怒られているように感じ、恐怖を抱いてしまう「共感疲労」は、感受性が豊かな子どもによく見られます。また、規律を重んじる先生の場合、忘れ物をしたり、授業中に集中が切れたりした際の注意が、子どもにとっては「人格を否定された」かのような絶望感に繋がってしまうこともあるんです。先生からすれば「当たり前の指導」であっても、一年生の世界観では「先生に嫌われた=学校に居場所がない」という極端な結論に至りやすいのです。
先生が怖いという感情が一度定着すると、教室に入るだけで動悸がしたり、足がすくんだりするようになります。これを単なる「先生への好き嫌い」と片付けるのは危険です。大人でも、威圧的な上司がいる職場に行くのは辛いですよね。それと同じで、子どもにとっても先生との相性や関係性は死活問題なんです。特に、感受性の強いタイプのお子さんは、先生の表情や声のトーンを敏感に察知してしまいます。
保護者ができる勉強や生活面での不安への対応

一年生の不登校において、実は「勉強への不安」が大きな引き金になっているケースも少なくありません。小学校に入ると、ひらがなや数字の学習が本格的に始まりますが、この時期は発達の個人差が非常に大きいです。周りの子がすらすら書けているのに自分だけが遅れていると感じると、幼いながらに強い劣等感を抱いてしまいます。「勉強ができない自分はダメな子だ」という思い込みが、学校へ足が向かなくなる理由になるのです。
また、学習面だけでなく生活面での不安も多岐にわたります。
一年生が抱えやすい生活の不安例
- 給食を時間内に食べきらなければならないプレッシャー
- 休み時間に自分から「一緒に遊ぼう」と言えない孤独感
- 和式トイレの使い方や、授業中にトイレに行きたいと言い出せない緊張感
- 掃除や着替えが他の子より遅いことへの焦り
こうした「小さな躓き」の積み重ねが、コップから溢れ出す水のように限界を超えたとき、不登校という現象として現れます。保護者としては、家での学習で「100点を取ること」よりも「取り組めたこと」そのものを全力で褒めてあげてほしいなと思います。また、学校での生活上の不安を一つずつ丁寧に聞き出し、担任の先生に「給食の量を減らしてもらう」「トイレのサポートをお願いする」といった具体的な環境調整を依頼することが、不安を取り除くための実効性のある対応になります。
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小学一年生の子どもは、自分の不安や悲しみを論理的な言葉で説明する語彙力をまだ持ち合わせていません。そのため、心の叫びは自律神経を通じて、具体的な「体の痛み」として表出されます。これを心身症的な反応と言いますが、朝になると訴える腹痛、吐き気、頭痛、あるいは微熱などは、お子さんの心が限界を知らせる警報機なんです。
ここで重要なのは、その痛みは決して「嘘」や「仮病」ではないということです。学校を休むと決まった途端に元気になり、おもちゃで遊び始める姿を見ると、つい「やっぱり嘘だったのか」と叱りたくなるかもしれません。しかし、それは「学校というストレス源」から解放されたことで、自律神経が正常に戻った結果なんですね。むしろ、それほどまでに学校という環境がお子さんにとって強いストレスになっているという事実を、重く受け止める必要があります。
身体症状が頻発する時期は、お子さんの心理的エネルギーが完全に枯渇している状態です。この段階で無理に登校を強いると、症状が悪化したり、親子の信頼関係が致命的に壊れてしまったりする恐れがあります。体の痛みが出たときは「休養が必要なサイン」として受け入れ、まずは心身をリラックスさせることに専念しましょう。体が動かなくなるほどの拒絶感は、これ以上無理をしたら心が壊れてしまうという、生物としての防衛本能だということを忘れないでくださいね。
登校拒否の小学一年生に向けた保護者の対応と相談

原因を深く理解できたら、今度は具体的なサポートの方法を考えていきましょう。不登校は、決して「おしまい」ではありません。むしろ、お子さんの心に寄り添い、親子で新しい一歩を踏み出すための大切なプロセスになります。
理由を問わず家で安心して過ごすための接し方
子どもが登校を渋るとき、親として一番やってしまいがちなのが「どうして行きたくないの?」「何かあったの?」と執拗に理由を聞き出そうとすることです。でも、前述したように一年生には理由を言語化できません。問い詰められると、子どもは親をがっかりさせないために嘘をつくか、沈黙して心を閉ざしてしまいます。これが一番怖いことなんです。
まずは、理由を聞かずに「今は学校に行くのが辛いんだね」と、その状態を丸ごと受け入れてあげてください。「休んでもいいよ」という一言は、お子さんを縛り付けていた鎖を解く魔法の言葉になります。家を、誰からも責められず、自分を否定されなくて済む「絶対的な安全基地」にするのです。エネルギーが回復するまでは、学校の話題を一切出さない期間を作ってもいいかもしれません。
家庭での具体的な接し方ポイント
- 感情のオウム返し: 「悲しい」「怖い」と言ったら「悲しいんだね」「怖いんだね」とそのまま返す。
- 非言語コミュニケーション: 言葉がなくても、そばに座る、手を繋ぐ、ハグをするなどのスキンシップで安心を伝える。
- 自己肯定感の回復: 「お手伝いをしてくれて助かったよ」など、家の中で役割を与え、感謝を伝えることで「自分は必要とされている」という感覚を育む。
- 親自身の笑顔: 親が不安そうな顔をしていると子どもは罪悪感を感じます。あえて親が普段通りに過ごし、人生を楽しんでいる姿を見せることが回復を早めます。
スクールカウンセラーなど専門家への相談と連携

不登校の対応を、保護者だけで抱え込む必要は全くありません。むしろ、早期に外部の専門家と繋がることが、解決への最短ルートになります。まず最も身近なのは、学校に配置されているスクールカウンセラー(SC)です。SCは心理の専門家として、お子さんの行動の裏にある心理を分析し、保護者の不安にも耳を傾けてくれます。学校という組織の中にいながら、担任とは異なる中立的な立場で助言をしてくれる心強い存在です。
また、担任の先生との連携も不可欠です。先生を「敵」や「交渉相手」ではなく、お子さんを支える「チームメイト」として捉え直してみましょう。具体的には、連絡帳や面談を通じて、家での様子を詳細に伝えます。「朝はこれだけ泣いている」「夜はぐっすり眠れている」といった事実は、先生が学校での環境を調整する上での貴重なデータになります。もし学校側の対応に疑問がある場合でも、SCを間に入れることで冷静な話し合いが可能になります。教育委員会が運営する適応指導教室や、地域の児童相談所なども、多角的な支援メニューを持っていますので、まずは一本の電話をかけるところから始めてみてください。
「正確な情報は公式サイトをご確認ください」という言葉通り、自治体によって受けられるサポートの種類や手続きは異なります。お住まいの地域の教育委員会のホームページなどをチェックして、どのような窓口があるのかを一度把握しておくと、安心感に繋がるはずです。
小学生の不登校に関する悩みを解決するQ&A
多くの親御さんが抱える共通の疑問を、見やすくテーブル表にまとめました。スマートフォンの方は横にスクロールしてご確認ください。
| お悩み・疑問 | 対応の考え方・ヒント |
|---|---|
| 無理やり連れて行くのはダメ? | 身体を引きずってでも連れて行くような強制は、トラウマを植え付ける可能性が高く、長期的には逆効果になりやすいです。 |
| 家でゲームや動画ばかりしています | 現実の辛さを忘れるための「逃避」として必要な時期もあります。ただし、夜更かしが常態化しないよう生活リズムのルールは作りましょう。 |
| 「学校に行く」と言ったのに翌朝行けません | 夜はエネルギーがあるけれど、朝になると不安が勝ってしまうのは「不登校あるある」です。嘘をついているわけではないので、怒らずに見守ってください。 |
| 勉強の遅れが一番心配です | 最近はタブレット教材等の活用で、自宅学習を出席日数にカウントできる制度があります。まずは心の健康を優先し、勉強はスモールステップで。 |
※数値や具体的な制度の適用については、あくまで一般的な目安であり、最終的な判断は担当の先生や専門家とよく相談して進めることが大切です。
子どもが自信を取り戻すための段階的な進め方
心のエネルギーが少しずつ溜まってきたら、いよいよ社会との繋がりを再構築していくフェーズです。このとき一番大切なのは、「100点か0点か」で考えないことです。いきなり朝からフルで登校することを目指すと、お子さんにかかる負荷が大きすぎて、せっかく溜まったエネルギーがまた空っぽになってしまいます。
マラソンの練習をするときに、いきなり42.195km走る人はいませんよね。まずはウォーキングから、次に5分走る……という「スモールステップ」を設計しましょう。
再登校に向けたステップの例
- ステップ1: 誰もいない放課後の学校へ行き、先生と一言だけ話して帰る。
- ステップ2: 好きな授業(図工や音楽、体育など)だけ、または給食の時間だけ行く。
- ステップ3: 保健室や相談室など、教室以外の場所で過ごしてみる。
- ステップ4: 午前中だけ、または特定の時間だけ登校する。
この過程で「今日はやっぱり無理だった」という日があっても、それは失敗ではありません。「行こうとして玄関まで靴を履けたこと」自体が大きな前進です。「今日は靴を履く練習ができたね、一歩進んだよ」と、ポジティブな言葉で一日を終わらせることが、次の日の勇気に繋がります。親が焦らず、長い目で見守っていることを伝えることが、お子さんの最高の支えになります。
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登校拒否の小学一年生に寄り添うためのまとめ
ここまで、登校拒否の小学一年生というテーマで、原因から具体的な対応まで詳しくお伝えしてきました。今、この記事を読んでいるあなたは、お子さんのことを想い、何とか力になりたいと願っている本当に素敵な親御さんです。まずは、その一生懸命な自分自身を「よくやってるよ」と褒めてあげてくださいね。
小学一年生の不登校は、決して人生の終わりでも、落伍者でもありません。むしろ、周りに流されず「自分は今これが辛いんだ」という心の声を上げることができた、感受性の豊かさと自分を大切にする力の現れでもあります。この時期に親子で悩み、向き合った経験は、将来お子さんが自分らしく生きるための、とても栄養豊かな土壌になります。学校という既存の枠組みに無理に当てはめるのではなく、お子さんの「個」としての輝きをどう守っていくか。その視点を持つことで、きっと道は開けます。
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